« スーフリナイトVOL.2のお知らせ | メイン | 2007年2月の東京の休日はどのように熱かったか »

2006年11月25日

おれのアイドルグラビアの中心は森下悠里だ

アイドルグラビアの中心は現在どこか? それに対する回答をおれはこの後、別の場に書くだろう。その文章が書かれない今の段階で、おれは一言、2006年の11月、グラビアの中心とは森下悠里であると言う(ブログがあった。来月5日に「グラビアン魂」掲載だって)。

Wikipediaによれば、森下悠里は2005年8月、日刊ゲンダイの企画でデビューした。DVDを4枚出していて(amazonでは1位を何度かとっているようだ。レビュアーの文章も、この作品、逸材に出会った興奮が伝わってくるものばかり)、グラビアにもちょこちょこ出ているのに、写真集がまだないというのがブレイクしていない理由だろうか。

時にゴムまりのように弾力性を持ち、時にだらしなく拡がり(追記:サイボーググラドルであればこうはならないから、この部分、おれの思いこみ)、時に雪見大福のように淡くもっちりした、表情豊かな巨乳、ぼってりとした唇、黒目が大きな目、全盛期の松浦亜弥を思わせる涼しげなアルカイックスマイル(何も知らないような、それでいて全てを見通しているような…)、Xのアーチを描く腰のくびれ、肩にさわるくらいのショートカット、表情とポージングの天性のうまさなど、無数の現在人気がある萌え要素を持っており、ポテンシャルは計り知れず、今後の躍進は疑いを挟む余地がない。

DVD、雑誌、イベントが活動領域で、テレビでの仕事はほとんどない(追記:オリエンタルラジオの「オリラジR」にレギュラー出演しているらしい)が、グラビアアイドルの隠れた登竜門(おれがいま認定した)である、グッドウィルの「モバイトドットコム」のテレビCMで、唐突に巨乳をゴールデンのお茶の間にさらしている女の子は彼女である(CMは全3パターンあるが、全て森下のビキニシーンがあり、またそのうちの2つは、男二人と森下が「夏どこ行く?」「南の島がいいなぁ~」という会話をきっかけに、モバイトでバイトして、夏に三人で目的の場所に行き、海で水遊びをするというストーリーで振り切れすぎていて爽快である。しかも森下がモバイトしてやっぱり海に行くもう一つのCMは、家かどこかでビキニを立て続けに3つ試着する、そして海でももう一つトドメの白ビキニ、というテレビCMとしてはあり得ない、15秒に水着グラビアに携わる人の全ての希望と夢をぶちこんだ特濃の内容になっている。黒水着で見せるくびれは森下の決め技の一つだ。興味ある向きはyoutubeでモバイトでサーチしてください)。

唯一瑕疵を挙げれば、その顔の造作(くっきりし過ぎた二重ほか)や胸の形状が完璧過ぎていて、天然なのか人間の手が入っているのかについて、酒場で同行の士と激しい論争戦になるであろうことくらいであるが、おれはきちんとしていれば手入れ容認派だしある程度論戦の準備はできている(天然だったら本当にすみません)。そしてそれもこんにちのグラビアを語る上で重要な引き出しの一つとなろう(本当にすみ)。全ての要素を完全に満たしたグラビアサイボーグとしての森下。

今年は相澤仁美の成長ぶりを目撃し続けることくらいしかグラビアに本格的な面白さを感じられなかったから(川村ゆきえの復活もそれほどグッと来なかった)、おれは今年一番、グッときている。まず画像を見ておいてください。それにしてもスクランブルエッグ、森下悠里のイベントレポートをここまで完璧に報じ続けるとはおそろしいグラドルサイトだ。アイドル道は修羅。

http://www.dai2ntv.jp/common/misc/kochi2/entban/index.html(第二日本テレビ「悩殺番付」。自動で動画が再生されます)
http://www.scramble-egg.com/artist/event06/morishita_yuuri02.htm
http://www.scramble-egg.com/artist/event06/morishita_yuuri01.htm
http://www.scramble-egg.com/artist/event06/morishita_yuuri03.htm
http://www.scramble-egg.com/artist/event06/5morishita_masuki.htm
http://www.scramble-egg.com/article/morishita_yuuri_yuugi.htm
http://www.scramble-egg.com/artist/event05/zatshitsurei.htm
http://www.scramble-egg.com/artist/event06/morishita_yuuri04.htm
http://www.scramble-egg.com/artist/event06/berrywaffle01.htm

それでおれは森下悠里の「恋愛遊戯」(竹書房)というDVDを買った。竹書房と言えば「Pure Smile」という、大変に人気のある巨乳グラビアアイドルDVDのシリーズを持っていて、2003年1月リリースの滝沢乃南を皮切りに、佐藤寛子や山本早織、佐藤和沙、夏目理緒、石井めぐるら、豪華な顔ぶれがまだキャリアの短い段階で作品をリリースしている。2004年までに発表されたタイトルは、竹書房のウェブで確認する限り、20作を越えている。いわば同シリーズは、少年マンガ誌などを飾るような正統派巨乳グラドルの登竜門的シリーズであった(たぶん)。

このシリーズがユニークなのは、メジャー出版社が出しているシリーズでありながら、巨乳アイドルDVDにおける表現の実験場と呼ぶ他ない、意欲的で(=ある程度エグくて)高水準な作品を送り続けた点だ。まさにシーンの最高峰がここにはある。同シリーズは、(初期のいくつかしか見ていないことをお断りしておく)基本的な演出はフォーマット化されていて共通している。たとえば佐藤寛子の「Pure Smile」で佐藤は、ビキニでビーチバレー、ブリッジ、ランニングなど各種スポーツ、エクササイズに挑戦している。まだ少女の趣を残す佐藤は、屋外で溌剌とした健康美をたたえているが、スポーツに取り組む姿勢は健康的であってもその胸の、つぎにどう動くかまったく予想できない激しい揺れ方、およびポージングのエグさはやっぱりエロい。健康美の仮面をかぶったエロ、という倒錯は、通俗的ではあるが極めて高い効果を上げている。

ここで鑑賞者は、「Pure Smile」を通じて、アイドルDVDと文学の奇妙な相似を見る。巨乳を撮るための幾多の手法の取り方は、佐藤亜紀が『小説のストラテジー』(青土社)→amazonでドストエフスキーやナボコフ、ユルスナールらの作品を分析しつつ迫ろうとした、文学における表現(ニアイコール文体)の方法論と同様の情熱と技巧を持っている。最高の巨乳を前にすると、映像表現はかくも豊かになるのだ。それはエロくも感動的な出来事であって、おれはゲラゲラと笑ってしまった。

ちょっと脱線したが、その竹書房からこの夏に出たのが森下悠里のDVD「恋愛遊戯」→amazonである。見るべきは森下のパーツ美、色気を存分に引き出す、文学においてナボコフが言葉のそれと呼ばれるのであれば竹書房はグラビアDVDの魔術師であろうと言って間違いない。その演出の引き出しの多さ、多彩さは一般メーカーのそれとは根本的に異なっている。ロケ地はバリ。

チャプターごとの内容を概説する。恐ろしいことに、ここで紹介していない凡庸なプールサイドやあずまやでのシーンも一瞬も目が離せない完成度である。また、音楽の入れ方も鑑賞者のテンションの上がり方やシーンの雰囲気の変化に即対応する形でドープなダンスサウンド、ほがらかなトロピカルサウンドがタイミング良く切り替わっていき、そこも立派なものだ(見ながら爆笑したが、BGMが一部、ROVOっぽいんだ。森下=なんか宇宙っぽい!)。

まず両手に持ったマラカスを振りながら、南国の公園でジャンプ(ボーナス映像)、水の入っていない浴槽で水着の肩紐を外しながらシャワーを浴びる(ch2)、白ビキニで棒状のアイスをなめる(ch4。「このアイスすごいおいしいの」、そして「もう一本食べたい」といった台詞で始まる後半ではwet&messy的な展開に突入するところはもうポルノだがグラドルDVDだか、その境界をめぐる問題提起もふくめて刺激的すぎる)、そして今やアイドルDVDではすっかり定番の演出となったヨガ(ch7)、バリ式マッサージでなぜかネイティブ技術者に巨乳周辺を執拗に施術されるch8。極めつけは下はビキニ、上はノースリーブのタートルネック白セーターという格好で台の上に仰向けになって、BGMに合わせるようにじりじりとセーターを上に上げていって、やがて下乳を完全露出し、もう一寸でも上げれば乳首が顔を出すというところまで持っていってからまた延々と芋虫のような蠕動運動を繰り返すシーン(ch5)である。おれは吠えた。

これだけ書くとおれはキモエロのおっさんで、このDVDは着エロをふくむ凡百のエロDVDの典型、と解釈されそうだが、前者は正しいとしても後者は正しくない(身を挺してグラビアの守護者を気取るおれ!)。このDVDが単なるドエロDVDを回避しているのは、前述した竹書房の多彩な演出と洗練された撮影、そして森下悠里が備えているエロでありながらも失われない気品による。気品とは表情の作り方、体の動かし方など、男が喜ぶ要素を知っていると言うこと、そしてそれを男に気取らせない周到さがあるということである。そして演技で作りだすことできない、天性の色香のことである。このDVDには森下が持っている「水着グラビアアイドルの魔性」といったものが刻印されている。そしてそこが森下悠里をグダグダなグラドルに落とさないで、正統派グラビアアイドルに留めることに成功している。そのバランスは見事だが一歩まちがえれば今週の『サブラ』で後藤ゆきこが転落したように、彼女をグラビアの奈落に突き落とすことになるだろう。

だからこれから森下悠里は、つねに危ういバランスでもってグラビアの世界を渡っていくのだろう。そしてまちがいなく、これからもっと多くの男たちを惑わせていくだろう。当分おれはおれの中のグラビアの中心から森下悠里を追い出すことができそうにない。

※やはり森下については整形疑惑があるらしく、史料にあたりながら詳しく疑惑を追及したゾクゾクくるサイトがあった。やはりあの隆起の仕方は偽装なのか。しかし不思議と、森下の評価を下げようという気にはならないのだ。サイボーググラドルをサイボーグと知りながら評価するか/斥けるか、それはアイドルグラビアにおける、アクチュアルな議題ではなかろうか。12月4日追記

投稿者 かちゃくちゃ : 2006年11月25日 00:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://lot49.lolipop.jp/mt/cgi/mt-tb.cgi/18

コメント

コメントしてください




保存しますか?